【大学院大学】大学院大学に進学するメリットとデメリットを卒業者が語る
みなさん、こんにちは!shincha021です。
今回は大学院大学へ進学するいい点・悪い点について紹介したいと思います。
そもそも、みなさんは大学院大学の存在をご存知でしょうか?わたしも大学院大学へ進学/卒業しましたが、存在を知ったのは大学4年生の院試のときでした。
まず大学院大学について説明します。
大学院大学(だいがくいんだいがく)とは、大学院を中心とする大学のことである。
Wikipediaにも書かれている通り、大学院大学とは学部生ではなく、院生に特化した教育機関なのです。ここが非常にポイントとなると思います。
通常の大学は”大学生1~4年生”+”大学院修士1~2年生”+”大学院博士1~3年生”で構成され、教員の方たちはこれらの生徒すべからく教育することが求められています。
このなかで大多数を示すのが”大学生1~4年生”であるのはなんとなくイメージできると思います。
データ的にも文部科学省は2017年に629,733人が大学へ進学しており、うち159,114人が大学院へ進学していると提示しています。つまり全体の約20%しか大学院へ進学していません。
また”大学生”と”大学院生”の決定的な違いは研究成果だと私は考えています。”大学”へ入学する際は研究成果の提示を明確にされていないため、人によっては卒業論文を書かずに卒業する場合もあります。一方で”大学院”へ進学する際は研究成果の提示が要求され、多くの時間を費やして卒業する前に発表することが一般的です。
この背景を踏まえて大学院大学へ進学するいい点・悪い点について考えてみます。
*メリット
①大学院生に対しての教育が丁寧
②進学への窓口が広い
③国立大学や公立大学は援助金が豊富
では①から順を追って説明していきます。
①大学院生に対しての教育が丁寧
⇒大学生が大多数を占める”大学”と比較し、圧倒的に生徒に対しての教員数が多いです。つまり研究成果が求められる大学院生にとって、研究だけでなく就職活動も多くの支援をしてもらえます。
②進学への窓口が広い
⇒大学院大学への進学は想像以上に敷居が低いです。同じ大学で同じ研究室へそのまま進む選択をする生徒が多い中で、情報を集め行動することができれば、多くの方が進学できると思います。試験は私の場合は30分の面接のみであっという間に終わりました。
③国立大学や公立大学は援助金が豊富
⇒大学院大学には私立も存在しますが、国立/公立へ進学することをお勧めします。このメリットが個人的には一番よかったと感じています。成績上位者に対しての補助金も受け取りやすく、実験設備も国立ということもあり、国内でも有数の研究環境が整っていました。企業の方も測定を依頼したり、実際に測定しに来たりと外への貸し出しも行うくらい非常に恵まれていると思います。
*デメリット
①学生数が少ないため、縦の繋がりが弱い
②スケジュールがタイト
では①から順を追って説明していきます。
①学生数が少ないため、縦の繋がりが弱い
⇒学生数の少なさは実験設備が日常的に使用できることや教員と相談しやすいといったメリットにもなりますが、やはり就職活動の際は縦の繋がりが弱いと感じました。ただ大学時の繋がりを保っていれば問題ないかと思います。
②スケジュールがタイト
⇒このデメリットが一番厳しいと思います。”大学”と”大学院”で研究内容やそもそもの分野ごと変更した場合、卒業までのスケジュールが非常に厳しいです。
以上、大学院大学に進学するメリットとデメリットを説明してみました。個人的には大学院大学への進学はおすすめしているので、志望するきっかけになれば幸いです!!